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南朝全史 大覚寺統から後南朝へ

講談社学術文庫 2604

出版社名 講談社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-06-518774-6
4-06-518774-5
税込価格 1,177円
頁数・縦 269P 15cm

商品内容

要旨

大動乱の十四世紀、日本史に深く刻まれた南北朝時代。しかし南朝の実像は謎に包まれてきた。室町幕府に対し劣勢に立ちながら、吉野山中に長きにわたり存続できたのはなぜか。厖大な史料を博捜し、政治・文化的実体をもつ本格政権としての南朝に光を当て、起源である鎌倉時代の大覚寺統から後南朝まで「もうひとつの朝廷」の二百年を描き切る決定版。

目次

第1章 鎌倉時代の大覚寺統(大覚寺統の成立
両統対立の開始
両統対立の展開
両統の相克)
第2章 建武の新政(綸旨万能の成果と限界
軍事指揮と恩賞宛行
王統からみた建武の新政)
第3章 南朝の時代(南北朝の併立
後村上天皇の時代
長慶天皇の時代
後亀山天皇と南北朝の合体)
第4章 南朝を読みとく(南朝史料としての『新葉和歌集』
南朝の組織と制度
南朝と地方との関係
大覚寺統傍流の末路)
第5章 後南朝とその終焉(後南朝の皇胤たち
室町幕府の内紛と後南朝
両統迭立の終焉)

おすすめコメント

南北朝時代は、なぜ生まれたか。南朝とは、何だったのか。丹念な実証と、明晰な論証で、このうえなくわかりやすく、すべてがわかる!

著者紹介

森 茂暁 (モリ シゲアキ)  
1949年、長崎県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士課程中途退学。現在、福岡大学人文学部教授。文学博士(九州大学1985年)。専攻は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)