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笑いの哲学

講談社選書メチエ 729

出版社名 講談社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-06-520293-7
4-06-520293-0
税込価格 1,925円
頁数・縦 244P 19cm

商品内容

要旨

笑いは良いものなのか、それとも悪いものなのか。日常のさまざまな状況や関係の中に生まれる笑いについて、西洋哲学は「優越感」を、あるいは「小心さ」を見た。しかし、そもそも笑いという現象を解く一個の原理があるのだろうか。本書では「笑いとは平穏な日常の破裂である」という視点から、「優越」「不一致」「ユーモア」の笑いを分析、日本社会の笑いの状況を見渡しつつ、秩序・掟への揺さぶりとしての笑いの可能性を考える。

目次

第1章 優越の笑い(優越の笑いと笑ってはいけない問題
笑ってはいけない問題とステレオタイプ
優越の笑いが変容するとき)
第2章 不一致の笑い(不一致の笑いについて
「笑いの空間」の成立条件
「笑わせる者」と「笑う者」とのすれ違い)
第3章 ユーモアの笑い(ユーモアと気分の感染
日本社会とユーモア
お笑い以外のユーモア戦略
日本社会の中でユーモアが育まれる条件)

おすすめコメント

笑いとは何なのか。日常の破裂、秩序からの逸脱、生もの、刹那的、関係の発見。哲学的分析から「お笑い」まで、滑稽さを縦横に考察。

著者紹介

木村 覚 (キムラ サトル)  
1971年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は美学、ダンス研究。現在、日本女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)