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語りえぬものを語る

講談社学術文庫 2637

出版社名 講談社
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-06-521615-6
4-06-521615-X
税込価格 1,859円
頁数・縦 501P 15cm

商品内容

要旨

たとえば「猫または掃除機」と翻訳できる「クリーニャー」という概念をもつ人たちがいたとする。私はそれを思考し語ることはできるが、理解できるだろうか―。語ることと語りえぬものを巡って、相対主義、論理空間と行為空間、私的言語と私的体験、知覚、自由などさまざまな話題に、豊かなアイディアできりこみ、「哲学的風景」を立ち上げる快著。

目次

猫は後悔するか
思考不可能なものは考えられないか
世の中に「絶対」は絶対ないのか
真理の相対主義は可能か
霊魂は(あるいは電子は)実在しうるのか
行く手に「第三のドグマ」が立ちはだかる
ドグマなき相対主義へ
相対主義はなぜ語りえないのか
翻訳できないものは理解できないか
翻訳可能でも概念枠は異なりうる〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

相貌論、懐疑論、ウィトゲンシュタインの転回、過去、隠喩、自由――スリリングに展開する、著者会心の「哲学的風景」。

著者紹介

野矢 茂樹 (ノヤ シゲキ)  
1954年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学教授を経て、立正大学教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)