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万葉学者、墓をしまい母を送る

講談社文庫 う65−2

出版社名 講談社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-528756-9
4-06-528756-1
税込価格 682円
頁数・縦 208P 15cm

商品内容

要旨

中学生のときに見た祖父の葬儀。長じて学者として迎えた墓じまい。そして母の老いと看取り。かつてと現在で湯潅はこんなに変わってしまった。外注化する死に対して我々はどうふるまうべきなのか。自らの体験と学問を通じて、誰もが身につまされる別れを思索する。第68回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。

目次

死の手触り(一九七三年八月十六日
葬式の「格」 ほか)
墓じまい前後(こげな立派な暮はなかばい
墓作りは長崎に学べ ほか)
死にたまふ母(兄のことば
三ヵ月ルール ほか)
われもまた逝く(柳田國男いわく
竹林の七賢と大伴旅人 ほか)

出版社・メーカーコメント

墓じまい、親の介護と看取り、葬儀……。50歳以上なら誰もが身につまされ、心が波立つ数々のこと。体験と学問を往来し、現代日本人の魂の底に目をこらした思索の記録。第68回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。

著者紹介

上野 誠 (ウエノ マコト)  
1960年福岡県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。國學院大學教授(特別専任)。奈良大学名誉教授。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞、第12回立命館白川静記念東洋文学文化賞、本書で第68回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。万葉文化論の立場から、歴史学・民俗学・考古学などの研究を応用した『万葉集』の新しい読み方を提案(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)