生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷
ブルーバックス B−2208
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2022年7月 |
ISBNコード |
978-4-06-528818-4
(4-06-528818-5) |
税込価格 | 1,100円 |
頁数・縦 | 254P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 一見、地味で注目されることは少ないが、生物学の基礎となる学問の一つに「分類学」がある。地球上の生物を分類し体系づけ「学名」をつける学問で、紀元前からアリストテレス、リンネ、ダーウィンなどの功績により発展。今ではDNA解析を取り入れ、生物多様性への取り組みに欠かせないものとなっている。本書では、奇妙な海洋生物、クモヒトデに魅せられたことをきっかけに分類学にのめり込んだ研究者が、分類学の現状と歴史、展望についてつぶさに語っている。Species 2000とIntegrated Taxonomic Information System(ITIS)のパートナーシップにより、生物の種の分類に関する100以上のデータベースが統合された「Catalogue of Life」によると、2022年6月の時点で、地球上には、分類され名前が分かっている生物が約204万種いるという。その一方で、存在が“分かっていない”生物が、少なく見積もってその倍以上、研究者によっては1億種を超えると推定されているそうだ。まだ発展の余地がある分類学は、“世界の理解”をどこまで進めてくれるのだろうか。著者は広島修道大学人間環境学部助教。博士(理学)。文部科学省教育関係共同利用拠点事業(京都大学瀬戸臨海実験所)研究員、茨城大学理学部助教、東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所(三崎臨海実験所)特任助教などを経て2022年4月から現職。 |
商品内容
要旨 |
すべての生物学の土台となる学問こそが、分類学だ!なぜ、我々は「ものを分けたがる」のか?人類の本能から生まれた分類学の始まりは紀元前。アリストテレスからリンネ、ダーウィン…と数々の生物学の巨人たちが築いてきた学問は、分子系統解析の登場によって大きな進歩を遂げている。生物を分け、名前を付けるだけではない。分類学は、生命進化や地球環境の変遷までを見通せる可能性を秘めている。生命溢れるこの世界の「見え方」が変わる一冊! |
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目次 |
プロローグ 分類学者の日常 |
出版社・メーカーコメント
生物を分けると地球が分かる。見える世界も変わってくる! 深海生物クモヒトデに人生を捧げた若き分類学者による最新分類学入門。