ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡
| 出版社名 | 講談社 |
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| 出版年月 | 2022年10月 |
| ISBNコード |
978-4-06-529577-9
(4-06-529577-7) |
| 税込価格 | 1,650円 |
| 頁数・縦 | 252P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 人々の「食」を賄う農業、漁業などの第一次産業では、人手・後継者不足に悩み、さらにコロナ禍では外食産業からの需要が激減するといった要因で、衰退の危機の只中にある。とくに日本の漁業は、環境問題などによる漁獲量の減少、複雑なサプライチェーンによる価格高騰もあり、さらなる苦境に立たされている。2022年10月から放送されている同名テレビドラマの原作でもある本書は、当時24歳の、離婚後、翻訳業などで糊口をしのいでいたシングルマザーが、ひょんなきっかけから山口県・萩大島の漁師と出会い、新しいビジネスを立ち上げ起業し、成功するまでを描くノンフィクション。「新しいビジネス」とは、アジやサバなど「メインの魚」ではないがゆえに、捨て値で売られる、市場に放置、あるいは廃棄されている魚に目をつけ、漁協や卸を通さず消費者に届ける「粋粋(いきいき)ボックス」というサービス。なお書名の「ファーストペンギン」は、生き残りをかけて危険を顧みず、率先して海に飛び込む一匹のペンギンを指す言葉で、著者がそう呼ばれることが多いのだという。著者は1986年生まれ、株式会社GHIBLI代表取締役として「船団丸」ブランドを展開する。2016年には米「フォーブス」誌が、特筆すべき活躍をしたアジアの30歳未満30人を紹介する「30 UNDER 30 Asia」に選出された。 |
商品内容
| 要旨 |
「とりあえず毎月三万円ほど払うけ、これで新しいことを考えてくれ」偶然の出会いをきっかけに、私たちは日本の漁業の常識を根本から覆す方向に走り出していた。 |
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| 目次 |
第1章 見る前に跳べ! |



出版社・メーカーコメント
泣けて、笑えて、勇気が出る!日本テレビ系ドラマ『ファーストペンギン』主人公のモデルになったシングルマザー社長の自伝。気の荒い漁師たちと幾多の衝突を超えて夢を叶える!田舎の漁村ゆえの排他性、「女のくせに」という偏見、漁協のいやがらせ、仲間であるはずの漁師たちの反乱……。ひょんなことから、漁師たちをまとめる船団の社長に就任したシングルマザー。魚や漁業のことはずぶの素人。それでも先細る一方の萩大島の漁業を守ろうと改革に立ち上がる。口より先に手が出る漁師と、時に殴り合い、時に宥めすかしながら、島の漁業を新しいビジネスにすべく奮闘する。ドラマでは女優・奈緒が演じる主人公本人が綴ったヒューマン・ストーリー。 第一章 見る前に跳べ!第二章 立ちはだかる壁第三章 面倒で愛すべき男たち第四章 人生は不思議だ第五章 営業は一日にしてならず第六章 対立を乗り越えて第七章 最大の危機第八章 経営者として第九章 さらなる大海へ 著者略歴 坪内知佳(つぼうち・ちか) 1986年、福井県生まれ。株式会社GHIBLI代表取締役として「船団丸」ブランドを展開する。名古屋外国語大学を中退後、山口県萩市に移住。翻訳事務所を立ち上げ、同時に企業を対象にしたコンサルティング業務を開始。2011年に任意会社「萩大島船団丸」代表に就任。農林水産省から6次産業化の認定を受け、漁獲した魚を直接消費者に届ける自家出荷をスタート。漁業関係者の注目を集める。2014年に「萩大島船団丸」を株式会社化しGHIBLIを立ち上げ。翌年から事業の全国展開を開始し、各地に「船団丸」ブランドが拡大している。2016年にはフォーブスが、特筆すべき活躍をしたアジアの30歳未満の30人を紹介する「30 UNDER 30 Asia」に選出。日経ビジネスにおいても、2017年、日本に最も影響を与える「次代を創る100人」に選ばれた。テレビ番組への出演も多く、2022年10月スタートの日本テレビ系ドラマ『ファーストペンギン!』主人公のモデルでもある。