• 本

ケアする惑星

出版社名 講談社
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-06-529682-0
4-06-529682-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 277P 19cm

商品内容

要旨

他者なるものを慈しむ惑星的な視座。『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象と文学を自在に切り結び語る論考。

目次

“ケアする人”を擁護する―『アンネの日記』再読
エゴイズムに抗する―ヴァージニア・ウルフの『波』
オリンピックと性規範―ウルフの『船出』
ウルフとフロイトのケア思想1―『ダロウェイ夫人』における喪とメランコリー
ウルフとフロイトのケア思想2―『存在の瞬間』におけるトラウマ
ネガティヴ・ケイパビリティ―編み物をするウルフ
多孔的な自己―アートと「語りの複数性」
ダーウィニズムとケア1―『約束のネバーランド』と高瀬隼子作品
ダーウィニズムとケア2―ウルフの『幕間』
ピアグループとケア―オスカー・ワイルドの『つまらぬ女』
カーニヴァル文化とケア―ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』
格差社会における「利他」を考える―チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』
戦争に抗してケアを考える―スコットの『ウェイヴァリー』とドラマ『アウトランダー』
ケアの倫理とレジスタンス―オースティンの『レイディ・スーザン』と映画『ロスト・ドーター』

出版社・メーカーコメント

他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。

著者紹介

小川 公代 (オガワ キミヨ)  
1972年和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.)。専門は、ロマン主義文学、および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)