• 本

咒の脳科学

講談社+α新書 823-4C

出版社名 講談社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-06-530942-1
4-06-530942-5
税込価格 990円
頁数・縦 185P 18cm

商品内容

要旨

なぜ、こんなに周りの言葉に苦しむの?SNSまで猛威を振るういま、言葉がますます力を持ち、正邪や幸不幸の価値観すら揺らぐ―。言葉の隠された力を脳科学で解き明す。

目次

序章 咒―言葉の隠された力
第1章 呪い―悪意の影響力
第2章 快楽―脳が制御できない中毒
第3章 ルッキズム―例外なく脳は美醜に囚われる
第4章 社会がかける咒―安寧のための代償
終章 咒がかなうとはどういうことか

出版社・メーカーコメント

人間社会にはびこる咒(まじない)の正体とは!?私たちを息苦しくさせる--SNSにあふれる呪いの言葉、脳にかけられる暗示。刷り込まれる負けグセ。脳を中毒にする--イケニエを裁く快楽、罰を見たい本能や正義感。ウソつきなほうがモテる不公平。知りたくなかった現実--男のほうが見た目で出世、女はここまで見た目で損、脳に備わっていたルッキズム。私たち人間の社会は咒(まじない)でできています。なぜなら言葉が、意識的と無意識的とにかかわらず人間の行動パターンを大きく変えてしまうから。人間関係や仕事、人生の幸不幸も、あなたを取り巻く社会の空気も、言葉が咒となって左右します。そして今SNSがひとりひとりを孤立させ、言葉はいっそう先鋭化していっています。さらに、正義や快楽に中毒する脳そのものがそもそも人間社会を息苦しくする装置でもあります。本書の役割は、人間にかけられた咒から解放されるためのものです。

著者紹介

中野 信子 (ナカノ ノブコ)  
東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東日本国際大学特任教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点をとおして明快に解説し、多くの支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)