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宇宙検閲官仮説 「裸の特異点」は隠されるか

ブルーバックス B−2223

出版社名 講談社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-06-530995-7
4-06-530995-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

ノーベル賞受賞「特異点定理」を一般書で初めて解説。一般相対性理論から導かれる解に含まれる「特異点」。そこではすべての物理法則が破綻し、予言能力を失う。この厄介な場所の発生が必然であることを示したのが、ペンローズの特異点定理だった。しかし彼は一方で、「裸の特異点」を禁じる宇宙検閲官仮説も提唱した。はたしてブラックホールは我々を守ってくれるのか?特異点をめぐる物理学者たちの攻防と、研究の最前線。

目次

第1章 一般相対性理論とは(ニュートンが完成させた力学
2つの相対性理論)
第2章 アインシュタイン方程式の解(アインシュタイン方程式の厳密解
ブラックホールの解 ほか)
第3章 特異点定理(特異点を定義する
特異点定理への準備 ほか)
第4章 宇宙検閲官仮説(裸の特異点と宇宙検閲官仮説
弱い宇宙検閲官仮説をめぐって ほか)
第5章 特異点定理と宇宙検閲官仮説の副産物(ブラックホールの面積増大則
ペンローズ不等式 ほか)

出版社・メーカーコメント

すべての物理法則が通用しなくなる特異点は、ブラックホールに隠されているから大丈夫なのか? それとも裸でも存在しているのか? 「裸の特異点」を取り締まる「宇宙検閲官」の実在をめぐって物理学者たちが火花を散らした論争をたどりながら、仮説をスリリングに検証! その結果として宇宙論の最先端も見えてくる!

著者紹介

真貝 寿明 (シンカイ ヒサアキ)  
1966年、東京都生まれ。大阪工業大学情報科学部教授。早稲田大学理工学部物理学科卒業、同大学大学院修了。博士(理学)。早稲田大学理工学部助手、ワシントン大学(米国セントルイス)博士研究員、ペンシルバニア州立大学客員研究員(日本学術振興会海外特別研究員)、理化学研究所基礎科学特別研究員などを経て現職。専門分野は一般相対性理論、重力理論、天文文化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)