ツァラトゥストラはこう言った
講談社学術文庫 2751
出版社名 | 講談社 |
---|---|
出版年月 | 2023年6月 |
ISBNコード |
978-4-06-532351-9
(4-06-532351-7) |
税込価格 | 2,640円 |
頁数・縦 | 623P 15cm |
商品内容
要旨 |
フリードリヒ・ニーチェ(一八四四‐一九〇〇年)の主著にして、ドイツ文学史上に燦然と輝く空前絶後の書。山から下りてきたツァラトゥストラが「超人」思想とそれが基づく「力への意志」説を人間たちに説き、ついに「永遠回帰」思想に達するスリリングな物語を定評ある訳者が満を持して新訳する。「声に出して読める訳文」による新しいニーチェ! |
---|---|
目次 |
第1部(ツァラトゥストラの序説 |
出版社・メーカーコメント
本書『ツァラトゥストラはこう言った』がニーチェ畢生の書にして、ドイツ文学史上屈指の作品であることは言を俟たない。故郷を捨てて山に入ったツァラトゥストラは「私は惜しみなくあげたいし、頒かち与えたい。人間たちのあいだで賢者がもう一度愚かさを愉しみ、貧者がもう一度豊かさを愉しむようになるまで」という言葉とともに山から下り、人間たちの世界に入っていく。「神の死」を告げ、しかし人類は現状に甘んじることなく高みを目指して進んでいくべきだとする「超人」の思想を伝えるツァラトゥストラは、生きとし生けるものは現状以上を目指すという原理、すなわち「力への意志」の原理に「超人」が基づいていることを説く。しかし、没落を始めるツァラトゥストラは、この世に新しいものなど起こらず、すべては同じことの繰り返しであるという「永遠回帰」の思想にたどりつく--。生田長江による最初の邦訳(1911年)以来、すでに本書の日本語訳は15種類を数える。そのすべてに目を通した上で作られた本訳書は、21世紀にふさわしい日本語で「声に出して読める翻訳」を実現するものである。学術文庫『愉しい学問』の訳者が満を持して送り出す、渾身の訳業!