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〈私〉を取り戻す哲学

講談社現代新書 2730

出版社名 講談社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-06-534388-3
4-06-534388-7
税込価格 1,078円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

なぜスマホを見続けてしまうのか。何を見たいのか、何が本当に必要なのかわからなくなっているあなたへ―。気鋭の哲学者が明かす「生きづらさ」への処方箋。

目次

第1章 デフォルトの“私”―動物になるか、善い人になるか(“私”―他の誰でもないこの“私”
「常時接続」と“私”の不在 ほか)
第2章 “私”を取り戻すための哲学的思考(「新デカルト主義」宣言
人間は世界を正しく見ることができるのか ほか)
第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる(SNSを気にする学生
私なら先の投稿をどう考えるのか ほか)
第4章 ネガティブなものを引き受ける(確信成立の条件の変容
「迷い」について―対象確信の蓋然性 ほか)

出版社・メーカーコメント

電車の中や部屋の中、気が付けばいつもスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか、自分に何が必要なのかわからないままSNSの世界に浸り続け、気が付けば自分自身を見失ってしまった−−。スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた〈私〉を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法!【本書の主な内容】第1章 デフォルトの〈私〉−−−−動物になるか、善い人になるか・ミニオンズの憂鬱・パッケージ化された善に警戒せよ・目を閉じて、〈私〉の声を聴く第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考・「新デカルト主義」宣言・判断しなくてよいという判断・批判的思考のプロトタイプ第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる・SNSを気にする学生・「正しさをめぐる争い」は終わりにする・陰謀論は理性と情動に訴える第4章 ネガティブなものを引き受ける・対話とネガティブ・ケイパビリティ・アルゴリズムと自己消費・「弱いロボット」から考える

著者紹介

岩内 章太郎 (イワウチ ショウタロウ)  
1987年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学国際教養学部卒業、同大大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション学)。早稲田大学国際教養学部助手などを経て現職。専門は現象学を中心にした哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)