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レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」

出版社名 講談社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-06-534595-5
4-06-534595-2
税込価格 2,640円
頁数・縦 317P 20cm

商品内容

要旨

レディ・ムラサキとは、一体だれなのか?1925年、アーサー・ウェイリーによる初の英語版が刊行されて以来、世界各国に翻訳された「源氏物語」は、時代を超え国境を越え、中国古典からギリシャ・ローマ神話、聖書、シェイクスピア、プルーストやウルフらモダニズム文学、そして現代まで―数多の異言語・異文化の波を潜り、「世界文学」として新たに生まれ変わった。千年前の古典原文、百年前の英語、現代日本語を往還しながら、「源氏物語」の“らせん訳”=トランスクリエーションを成し遂げた著者による、発見の喜びにみちた評論エッセイ!だれもが招かれているのよ、紫式部の宴に。

目次

第1章 アーサー・ウェイリーとはだれか、『ザ・テイル・オブ・ゲンジ』とはなにか
第2章 時空を超え“戻し訳”から“らせん訳”へ
第3章 シャイニング・プリンス・ゲンジ現る
第4章 青の部屋でのめぐり合い
第5章 木霊するシェイクスピア
第6章 末摘花の「まぼろしの王国」
第7章 深い森で待つサフラン姫
第8章 「あはれ」からメランコリーへ
第9章 失われた「鈴虫」を求めて
第10章 源氏物語再創造―二次創作、補作、アダプテーション
第11章 ウェイリー源氏、神秘の扉を開く
第12章 歓待するレディ・ムラサキの“らせん訳”

出版社・メーカーコメント

源氏物語はなぜ「世界文学」になったのか?千年前に紫式部が書き、百年前にアーサー・ウェイリーが英訳した「源氏物語」を現代日本語に再翻訳した著者が、時空を超えた物語の秘密と魅力を解きあかす。高橋源一郎氏、推薦!文学史に残る偉業、らせん訳「源氏物語」には、翻訳者姉妹による、もう一つの輝く「らせん」が埋めこまれていたのだ。 レディ・ムラサキとは、一体だれなのか?1925年、アーサー・ウェイリーによる初の英語版が刊行されて以来、世界各国に翻訳された「源氏物語」は、時代を超え国境を越え、中国古典からギリシャ・ローマ神話、聖書、シェイクスピア、プルーストやウルフらモダニズム文学、そして現代まで--。数多の異言語・異文化の波を潜り、「世界文学」として新たに生まれ変わった。千年前の古典原文、百年前の英語、現代日本語を往還しながら、『源氏物語』の〈らせん訳〉=トランスクリエーションを成し遂げた著者による、発見の喜びにみちた評論エッセイ!

著者紹介

毬矢 まりえ (マリヤ マリエ)  
俳人、評論家。アメリカのサン・ドメニコ・スクール卒業。慶應義塾大学文学部フランス文学科卒業、同博士課程前期中退。妹の森山恵とともにアーサー・ウェイリー訳The Tale of Genjiを現代日本語に訳し戻した『源氏物語 A・ウェイリー版』全4巻(左右社)で「ドナルド・キーン特別賞」受賞
森山 恵 (モリヤマ メグミ)  
詩人、翻訳家。聖心女子大学英語英文学科卒業、同大学院文学研究科英文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)