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1976年の新宿ロフト

星海社新書 283

出版社名 星海社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-06-534787-4
4-06-534787-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 222P 18cm

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要旨

2021年に、日本を代表するロック&ポップス系のライブハウス「ロフト」グループは創立50周年を迎えた。その50年間に日本の音楽シーンは大きく様変わりしたが、その進歩を支えた柱の一つが、集客や経営に苦労しつつも、今では“大御所”の数々のミュージシャンに場を与えた同グループだったのは間違いない。
本書では、ロフトグループの創業者が、今も営業を続ける新宿ロフトの1976年の開店まで、さらに自身が解散を宣言し新宿ロフトだけを残して放浪の旅に出る1984年までを、数々の興味深いエピソードとともに語っている。ロフトは現在に至るまで、芸能界のしがらみやレコード会社の戦略とは無縁のまま、新たな音楽ジャンル、新興のムーブメントを支持する立場を貫いてきた。
著者は1984年から海外でのバックパッカー生活、ドミニカ共和国での日本レストランと貿易会社設立を経て90年代初頭に帰国。1995年、世界初のトークライブハウス「ロフトプラスワン」をオープン。監修者の牧村憲一氏は音楽プロデューサーで、山下達郎、大貫妙子、竹内まりやなどの制作・宣伝、フリッパーズ・ギター(小沢健二と小山田圭吾を中心としたバンド)などのプロデュースを手がける。なお、ダイジェストでは平野氏と牧村氏の対談パートからも取り上げている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年3月5日]

商品内容

要旨

ライブハウスという新たなカルチャーが胎動した時代の息吹。1970年代に日本のロック・シーンはわずか数年で怒濤の如く成長し、やがて国内の音楽業界全体を席巻する存在として巨大な発展を遂げていった。この熱狂の先頭をいく気鋭の音楽家たちと常に併走してきたのが、ライブハウス「ロフト」だ。本書は、日本のロック及びフォーク界のスーパースターを育てた「聖地」の創設者である著者が、いまや伝説として語り継がれる「1976年の新宿ロフト」のエピソードを大きな軸として、日本のロック・ミュージックの長く曲がりくねった歴史を、アーティストたちの素顔や業界の生々しい実情とともに明らかにする。ロックが市民権を得ていった軌跡を堪能してほしい。

目次

第1章 ロフト創業〜新宿ロフトオープンまで(1971年〜1976年)(ジャズスナック・ロフト誕生(1971年)
ライブハウスへの目覚め〜西荻窪ロフト(1973年)
本格的なロックのライブハウス、荻窪ロフトがオープン(1974年)
独自の文化圏でオープンした下北沢ロフト(1975年)
それまでのロフトの集大成だった新宿ロフト(1976年))
第2章 1976年の新宿ロフト 平野悠×牧村憲一対談
第3章 80年代の憂鬱 市民権を得た日本のロックは大躍進を遂げ、マイナーからメジャーへ(ロック情報誌『ルーフトップ』の創刊(と休刊)
ライブハウス・ロフト・シリーズの誕生
伝説の『ロフト・セッションズVol.1』
ドキュメント・アルバム『衝撃のUFO』の衝撃
トムス・キャビンとの共同シリーズ企画『アメリカを聴く』 ほか)

出版社・メーカーコメント

1976年10月、新宿ロフトオープンいま蘇る、伝説の10日間(オープンセレモニー)の舞台裏平野悠×牧村憲一(音楽プロデューサー)対談及び貴重資料収録!日本のロック・ミュージックが真の意味で市民権を勝ち取る前哨戦を、ライブハウス「ロフト」の創設者が回顧する壮大なクロニクルーーーーーライブハウスという新たなカルチャーが胎動した時代の息吹と熱狂1970年代に日本のロック・シーンはわずか数年で怒涛の如く成長し、やがて国内の音楽業界全体を席巻する存在として巨大な発展を遂げていった。この熱狂の先頭をいく気鋭の音楽家たちと常に併走してきたのが、ライブハウス「ロフト」だ。本書は、日本のロック及びフォーク界のスーパースターを育てた「聖地(ルビロフト」の創設者である著者が、いまや伝説として語り継がれる「1976年の新宿ロフト」のエピソードを大きな軸として、日本のロック・ミュージックの長く曲がりくねった歴史を、アーティストたちの素顔や業界の生々しい実情とともに明らかにする。歌謡曲に対するカウンターカルチャーとして、ロックが市民権を得ていった軌跡を堪能してほしい。ーーーーー「80年代に入ると空前のバンド・ブームが訪れ、ホコ天にイカ天と、多くの若者から絶大な支持を得た日本のロックは全盛を極めるようになった。その発火点として新宿ロフトが果たした功績は大きい。そして、その新宿ロフトがオープンに至る過程もまた重要であり、そこからさらに遡り、前時代的だった60年代後半の日本の音楽業界の在り方や、それに異を唱えるべく1971年3月に烏山ロフトが生まれた時代背景を再検証する必要がある」ーープロローグより

著者紹介

平野 悠 (ヒラノ ユウ)  
ライブハウス経営者。1944年8月10日、東京生まれ。ライブハウス「ロフト」創業者、またの名を「ロフト席亭」。70年代に烏山、西荻窪、荻窪、下北沢、新宿にライブハウス「ロフト」を次々とオープン。その後、海外でのバックパッカー生活、ドミニカ共和国での日本レストランと貿易会社設立を経て90年代初頭に帰国。1995年、世界初のトークライブハウス「ロフトプラスワン」をオープンし、トークライブの文化を日本に定着させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)