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なめらかな人

出版社名 講談社
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-06-535532-9
4-06-535532-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

わたしの欲望や違和感は、ほかの誰かと分かち合うことはできるのだろうか。―『群像』の好評連載がついに単行本化。新進気鋭の美術家による清冽なエッセイ。

目次

なめらかな人
ママと娘
骨が怖い
交差点
ビオランテ
カラオケ日和
ねじれたヌード
底意地の悪い
ドクメンタの夜
晋吾のスカート
肉を〓む
バッド・ゲームの向う側
見ない、見えない、見なくていい
身籠り
あの銅鑼が鳴る前に
石に歯
ぬいぐるみたちの沈黙
労働と蕩尽
マイホーム
続・マイホーム
白い塀
遙かなるゾーニング
秘密の融点
砂のプール

出版社・メーカーコメント

たとえこの地球に散り散りに住むことになったとしても家族でいられるように、わたしたちは将来の約束をしない−ー群像の好評連載がついに単行本化。新進気鋭の美術家による清冽なエッセイ。「実際のところ別に名前自体はどうでもいいとは思うが、必ずしも恋愛にもとづかない関係をときどき家族と名乗ることができたりする社会になったらいいのにな、とは心から思う。 けれど、わたしの中にある「家族」への固執は、おそらくもっと身勝手で、ままならない何かに紐づいている。自分の心と体が誰にも支配されることのない家を、安心して帰れることが約束された家を、わたしはこの手で作り直したかったのだと思う」(本文より)目次なめらかな人ママと娘骨が怖い交差点ビオランテもしもあなたと逢えずにいたらねじれたヌード底意地の悪いドクメンタの夜晋吾のスカート肉を噛むバッド・ゲームの向う側見ない、見えない、見なくていい身籠りあの銅鑼が鳴る前に石に歯ぬいぐるみたちの沈黙労働と蕩尽マイホーム続・マイホーム白い塀遥かなるゾーニング秘密の融点砂のプールあとがき

著者紹介

百瀬 文 (モモセ アヤ)  
1988年東京都生まれ。2013年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。近年は映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)