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東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム

ブルーバックス B−2261

出版社名 講談社
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-06-535748-4
4-06-535748-9
税込価格 1,210円
頁数・縦 286P 18cm

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要旨

中国の伝統医学をルーツとする日本の鍼灸や漢方薬。なぜ効くのかはっきりしない部分も多かったが、近年、脳や免疫などの精緻な仕組みがわかってきたことでメカニズムが解明されつつあるようだ。手軽さもあり、米軍が耳ツボ治療を取り入れるなど海外でも評価されているという。最新の研究はどこまで進んでいるのか。
本書は、ツボ、鍼灸、漢方薬など東洋医学のメカニズムを西洋医学的な視点から解説している。鍼灸の刺激は、痛みが生じているところに直接作用するだけでなく、脊髄や脳にも作用して鎮痛効果を発揮しているという。また、ツボへの刺激が神経活動を活発にして鎮痛作用につながることや、ツボと内臓との関係なども明らかになってきているようだ。
著者の山本高穂氏はNHKメディア総局第2制作センターチーフ・ディレクター。NHKスペシャルのほか、ダーウィンが来た!、クローズアップ現代などを担当。大野智氏は島根大学医学部附属病院臨床研究センター長・教授。2022年から島根大学医学部附属病院副病院長を兼務。東洋医学を含む統合医療・補完代替療法をテーマに学生講演や医療者・一般向け講演も行っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年7月30日]

商品内容

要旨

私たちの生活に身近なツボ・鍼灸・漢方薬。近年、そのメカニズムの詳細が西洋医学的な研究でも明らかになってきた。神経ネットワークに影響を与えて免疫機能を高める鍼灸の刺激、腸内細菌と「タッグ」を組む漢方薬、そして、ツボに特徴的な神経構造も見えてきた?まだ知らない「東洋医学」がここにある。

目次

序章 東洋医学とはなにか
第1章 鍼灸で「痛み」が和らぐのはなぜか―神経ネットワークを駆け巡る刺激のシグナル
第2章 心とからだを整える鍼灸の最新科学―人体の回復力を引き出すメカニズム
第3章 漢方薬は体内で「なに」をしているのか―天然の生薬が生み出す多種多彩な作用
第4章 「人に効く」を科学する―効果・注意点を知る
第5章 今すぐ実践!ツボのセルフケア

出版社・メーカーコメント

・「ツボ」は体のほかの部分と何が違うのでしょうか。・鍼や灸を施術することで肩こりや腰痛の痛みが緩和されるのはなぜなのでしょうか。・「かぜのひき始め」になぜ葛根湯を飲むのでしょうか。ツボ・鍼灸・漢方薬ーー一般に「東洋医学」の枠組みで語られるこれらの施術や医薬品は、あまりに身近ですが、「なぜ効くのか」と問われると答えられない人が多いはず。実は今、世界中でこれらのメカニズムを解明するための研究が盛んにおこなわれています。本書はNHKと専門家がタッグを組み、そんな世界中の最新研究をもとに「西洋医学」の視点で東洋医学の神秘をひもとく一冊!

著者紹介

山本 高穂 (ヤマモト タカオ)  
1971年東京都生まれ。1997年北海道大学水産学部卒業後、NHK入局。自然科学や健康・医療分野の番組を中心に制作。現在、NHKメディア総局第2制作センターチーフ・ディレクター
大野 智 (オオノ サトシ)  
1971年静岡県浜松市生まれ。1998年島根医科大学卒業、2002年同大学大学院修了(医学博士)。その後、金沢大学、東京女子医科大学、帝京大学、大阪大学等を経て、2018年から島根大学医学部附属病院臨床研究センター長・教授。2022年から島根大学医学部附属病院副病院長を兼務。東洋医学を含む統合医療・補完代替療法をテーマに学生講義や医療者・一般向け講演を精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)