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素数とバレーボール

講談社文庫 ひ64-2

出版社名 講談社
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-06-536872-5
4-06-536872-3
税込価格 968円
頁数・縦 382P 15cm

商品内容

要旨

41歳の誕生日おめでとう。高校のバレーボール部仲間、ガンプ君から届いたのは、500万ドルのストックオプションプレゼント。メールを受け取った同い年の部員4人は久しぶりに再会し、メールの真偽とガンプ君の消息を探り出す。不惑を越え厄年を迎えた大人たちが、人生の折り返し地点で選び直した未来とは。

出版社・メーカーコメント

41歳の誕生日。僕らは青春と再会する。今年でいちばん癒やされ小説、誕生!「性善説の小説家が探り当てた、ここが一つの到達点だーー吉田大助」家庭も仕事もまだ諦めたわけじゃない。それにしても40代。不惑は過ぎても迷いっぱなし。ーー四十にして惑わずなんて、嘘じゃん。高校卒業から20数年。41歳の誕生日を迎えた朝、高校のバレーボール部の仲間「ガンプ君」からメッセージが届く。「41」という数字の美しさを讃えたあとに「500万ドルのストックオプションをプレゼントする」と書かれた謎のメッセージは他の部員たちの誕生日にも届いていたものだった。真偽もガンプ君の消息も不明のまま「不惑」を迎えた元男子高校生たちは、再会を果たす。仕事もひと段落。家庭も安泰。興奮するような新鮮な出来事なんて、もう簡単には起こらない。ちょっと人生がつまらなくなってきた男たち。「そろそろ隠居かな」と言いつつ……実はまだ「男として」人生を諦めきれていなかった。不倫、やめる?離婚、する?恋、する?出世、できる?左遷、された?様々な「不惑」の人生の岐路に立つとき、届いた旧友からのメッセージ。彼らは何を選択するのか。優しさには、力がある。

著者紹介

平岡 陽明 (ヒラオカ ヨウメイ)  
1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2013年『松田さんの181日』(文藝春秋)で第93回オール讀物新人賞を受賞し、デビュー。’20年『ロス男』(文庫化に際し『僕が死ぬまでにしたいこと』と改題)が吉川英治文学新人賞の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)