• 本

文学ノート*大江健三郎

出版社名 講談社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-06-538443-5
4-06-538443-5
税込価格 4,290円
頁数・縦 524P 20cm

商品内容

要旨

大岡昇平、蓮實重彦を足がかりに、『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』に挑む!大江健三郎が遺した唯一の創作ノート『文学ノート 付=15篇』を繙きながら、大岡昇平と“戦後の精神”、武満徹と“芸術”、蓮實重彦と“沸騰的な同時代”などをキーワードに、大江文学の最高峰を読み解いていく。没後、いよいよ世界的な評価が高まる大江文学の、広大な沃野を見晴るかす、稀有にしてスリリングな長篇論考!

目次

1 敗戦と小説について―大岡昇平×大江健三郎(「戦後派」と「穴ぼこ」
ミンドロ島のスタンダール
子供時代に発見した言葉の世界 ほか)
2 沸騰的なような一九七〇年代―大江健三郎/蓮實重彦(肉体=意識
表層あるいは主題について
政治的なもの/想像的なもの)
3 神話・歴史・伝承―『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』(『万延元年のフットボール』
『同時代ゲーム』)

出版社・メーカーコメント

戦後文学の代表的作家として大江健三郎が終生敬愛した作家、大岡昇平。同時代を東大仏文科で過ごし、別の道に進んだ批評家、蓮實重彦。影響を与え、与えられた異才と「沸騰的な」時代から、新たな読みを試みる、大江健三郎論の新たな地平。

著者紹介

工藤 庸子 (クドウ ヨウコ)  
1944年生まれ。フランス文学者、東京大学名誉教授。東京大学文学部フランス語フランス文学専修卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。フェリス女学院大学助教授、東京大学教養学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、放送大学教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)