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蔦屋重三郎 たわけ本屋一代記

出版社名 日刊現代
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-06-538552-4
4-06-538552-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 365P 19cm

商品内容

要旨

「お江戸を本でひっくり返す!」遊郭街・吉原で育ったひとりの本屋…。やがて歌麿、北斎、写楽、曲亭馬琴、十返舎一九らを発掘し超人気作家に育て上げる。江戸庶民は男を「蔦重」と呼び、拍手喝采。その鋭敏な感性、描き手を虜にする人間性、したたかな反骨精神を描く!

目次

第一章 生い立ち
第二章 貸本屋
第三章 恋
第四章 同士
第五章 戯家の天下
第六章 反骨
第七章 不惑
第八章 再起

出版社・メーカーコメント

江戸のカウンターカルチャーの中心人物・蔦屋重三郎。反骨の男はいかにして生まれ、どう散ったのか?吉原の一角の茶屋に一風変わった面々が集まっている。派手な音曲が座敷に響く中、武家と町人、戯作者や絵師、能楽師に煙草屋らが賑やかに酒を酌み交わしている--。その座の中心にいるのは、蔦屋耕書堂の主で、今宵の宴を催した 蔦(つた)重(じゅう)こと蔦屋重三郎。戯作者の朋誠堂喜三二や恋川春町らへの提案を胸に秘めながらも、重三郎は笑顔で抜け目なく次の作品への芽を探す。そんな酒席を通りから憎々しげに見上げる武士の影が…。寛政の改革による出版統制の嵐が、始まろうとしている。葛飾北斎に目をかけ、喜多川歌麿、東洲斎写楽を世に出した稀代の本屋・蔦屋重三郎。文化の担い手を「武士や豪商」などの富裕層から「庶民」へとひっくり返し、幕府による弾圧にも泰然自若として立ち向かった。その反骨精神はいかにして生まれ、どう散ったのか。生き別れた両親、愛への渇望、波乱万丈の人生を支えた妻・とせの内助の功など、「人間・蔦重」の知られざる一面を生き生きと描き出す。

著者紹介

増田 晶文 (マスダ マサフミ)  
1960年、大阪府生まれ。同志社大学法学部法律学科卒。10年余りの会社員生活を経て94年に文筆の世界へ。98年「果てなき渇望」でNumberスポーツノンフィクション新人賞受賞。以降、人間の「果てなき渇望」を通底テーマにさまざまなモチーフの作品を発表している。歴史、時代小説において新たな人物像を構築、描写することに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)