• 本

死と生の民俗

講談社学術文庫 2862

出版社名 講談社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-06-539163-1
4-06-539163-6
税込価格 1,650円
頁数・縦 311P 15cm

商品画像

商品内容

要旨

ひと昔前の、普通に生きた人びとの、ありふれた日常。そこには「死と生」にまつわる、様ざまなエピソードが共存していた!近代化とともに「家」から死が遠ざかり、死への意識が希薄化した昨今。明治末期から大正期の風習を丹念に聞き取りながら、不安と閉塞感に満ちた現代社会の課題を凝視する。知られざる民俗学の良書、復刊。

目次

第一部 明治末期から大正期の「死の民俗」(生の中の死
死の儀礼に出会った体験や見聞
子どもの頃に「人の死」に出会った契機
「人の死」は子どもにとって何であったか)
第二部 明治末期から大正期の「生の民俗」(大人への道・自立の旅
結婚
お産と産後
健やかな成長を祈る
死と生の間を生きる)

出版社・メーカーコメント

ひと昔前の、普通に生きた人々の中にある、ごくありふれた日常。そこには「死と生」にまつわる、さまざまなエピソードが共存していた--。近代化とともに「家」から死が遠ざかり、死への意識が希薄化した現代社会。明治から昭和初期の消えゆく風習を丹念に聞き取りながら、閉塞感ある今の社会の課題を解くヒントを掘り起こす。愚直で素朴で、とてつもなく豊穣な、隠れた民俗学の名著、復刊! 目次はじめに第一部 明治末期から大正期の「死の民俗」1) 生の中の死1 日々のなかにある日常の続きとしての死2 日常を断ち切る死の予言2) 死の儀礼に出会った体験や見聞1 「湯灌」と奥納戸2 「角寄せ」3 「棺造り」や「納棺」と結核忠者4 「親戚へ音をする」「悔やみを言う」5 「斎(とき)」6 「葬儀」と「野辺送り」7 「焼場」と「骨拾い」8 「木・飯米」3) 子どもの頃に「人の死」に出会った契機1 葬式や野辺送りの場面に出かけた契機2 聴聞や法事の場面に出くわした契機4) 「人の死」は子どもにとって何であったか第二部 明治末期から大正期の「生の民俗」1) 大人への道・自立の旅2) 結婚1 仲人2 結婚3 こぶり合わせる4 結婚の祝い5 離婚3) お産と産後1 出産2 団子汁3 産湯とあと産4 産後4) 健やかな成長を祈る1 五香2 祝福3 七歳までは神のうち4 「拾い親」の民俗5 子育てと戦中戦後の労働6 休み・楽しみ・生きがい5) 死と生の間を生きる1 信心・感謝2 老境(年をとらねば分からないこと)おわりに注聴き取り対象者一覧 並びに聴き取り年月日あとがき解説 諸岡了介(島根大学教授)

著者紹介

田原 開起 (タハラ ハルユキ)  
1937年広島県生まれ。広島大学教育学部卒業。広島県公立学校教員、広島県教育委員会事務局勤務。1998年、定年退職。2005年、佛教大学大学院修士課程(教育学研究科生涯教育専攻)修了。失われつつある日本の民俗文化や生活の知恵、風習の掘り起こしと再評価をライフワークとし、後期高齢者の聴き取りにとりくむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)