おおあんごう
講談社文庫 か156−1
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2025年4月 |
ISBNコード |
978-4-06-539262-1
(4-06-539262-4) |
税込価格 | 660円 |
頁数・縦 | 183P 15cm |
商品内容
要旨 |
岡山県の小さな田舎街。小学生のぼくは、理不尽で自分勝手な父に振り回されてばかりだった。自分の心と大好きな母を守るため、勇気を出して父にある言葉をぶつける。純粋な願いを聞いた父は心を入れ替えると思っていたが…。苦しくて悔しいのにどこか笑える家族の日常を描いた、「かが屋」加賀翔の初小説! |
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出版社・メーカーコメント
「かが屋」加賀翔、初小説!切なく、熱く、優しく紡ぐ、ぼくと家族の物語。「この父親なのめちゃめちゃたいへんじゃの!」岡山の田舎の小さな町。細いゴリラのような父に振り回され、繊細な心を削られて生きるぼく。凛とした母、ふんわりしたおばあちゃん、無二の親友。痛みと悲しみは「笑い」に変わり、いつか「夢」を運んできてくれる。「なぜか、涼やかな風が吹きとおった。うつむくと胸もとに、ビール缶みたいな穴がまんまるく空いていた」いしいしんじ「私もこの絶望を知っている。悔しくて恥ずかしくて、それでもまた期待してしまう。そして当然に裏切られる。少年には憐れみも情けもいらなかった、笑いとなることだけが救いになった。自然をかき分けて歩き続けた日々を、カエルのぬいぐるみと一緒に抱きしめたい」吉澤嘉代子「理不尽な父の言動に早く大人になるしかなかった少年が、生きる。苦しくて、優しくて、悲しくて、笑えて。岡山の鮮烈な言葉がざくざく刺さる、とてつもない小説です!」東 直子「読みだした時は、相方だからか照れ臭かったのですが、気付いたらいつの間にか、悲しくなったり、思わず吹き出したり、ムカついたり。皆、幸せになって欲しいです」「かが屋」賀屋壮也