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宗教建築を体感する 祈る心をかたちにすると

講談社現代新書 2816

出版社名 講談社
出版年月 2026年6月
ISBNコード 978-4-06-544178-7
4-06-544178-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 329P 18cm

商品内容

要旨

聖なるもの、至高を求め、ひとは回り、進み、彼方を見る!世界の寺社・教会・遺跡・施設を訪ね歩いてわかった、建築をとおした人類の心のありようとはなにか…

目次

プロローグ 礼拝法から宗教建築を分類する
1 回る(回って昇る
同一レベルを回る
進んで回る)
2 進む(真っすぐに進む
進んで反転する
降りる)
3 彼方を見る(宇宙を仰ぐ
遠い聖地を意識する
遙拝する)
エピローグ―幻の納骨堂

出版社・メーカーコメント

宗教建築は聖典や経典とならんで、あるいはそれ以上に、宗教を知るのに適した創造物である。なぜなら、文字が読めない人びとにもその宗教の本質が伝わるように造られているからだ。実際、著者にしても探訪した土地のことばをほとんど知らない。それでも宗教建築を案内しようと試みるのは、文字が読めなくても宗教の本質を体感できるからだ。宗教建築は、その宗教を理解するための“巨大な書物”と言えるのだ。また文字が読めても、人びとが聖典を読むことが可能になったのは、ドイツのグーテンベルクにより活版印刷が可能となった十五世紀なかば以降である。本書で訪れる宗教建築のほとんどは、グーテンベルク以前に建立されたものである。人びとは文字に頼ることなく、宗教建築のなかで、その前で、あるいはその周囲で説教を聞き、礼拝していたのだ。そして宗教建築における礼拝法と宗教建築へのアプローチはつながっていることが多い。礼拝法とアプローチは密接に絡んでおり、切り離すことができない。礼拝は宗教建築のなかで、その前で、あるいはその周囲でおこなわれるが、宗教建築へのアプローチがすでに礼拝に含まれていることが多いのだ。それゆえ、本書ではアプローチのありかたをも含めて、〈回る〉〈進む〉〈彼方を視る〉の三類型に分けてそれをさらに展開、そして最終的には「どこに意識が向かうのか」をキーワードとして世界の宗教建築に臨むことにする。宗教とか宗教建築とか言うと、どこか胡散臭く、カビが生えたようなイメージがつきまとうと感じる向きがあるかもしれない。だが宗教建築は人びとの礼拝のしかたを決めているとともに、その宗教が想定する世界観を体現しているのであり、けっして古臭いものではない。人類にとって不変かつ普遍の価値をもつものだ。だからこそ、いまでもわれわれの心を打つ存在でありつづけているのだ。本書が読者を誘うのは宗教建築が発している、人類が記憶すべき多様な世界観の数々である。そこから、どんなあらたな気づきが得られるだろうか? 本書で得られる宗教建築のイメージは従来のそれを塗り替え、一新するものとなると自負している。読者にとって宗教と建築との、あたらしくもみずみずしい出会いとなることを期して、ともに宗教建築探訪の旅に出よう。(プロローグより)

著者紹介

武澤 秀一 (タケザワ シュウイチ)  
1947年群馬県生まれ。建築家/博士(工学・東京大学)。東京大学工学部建築学科卒業。同大学大学院工学研究科修士課程(建築学専攻)中退、東京大学助手。その後、設計事務所を主宰。神社仏閣、教会、モスクなどの建築空間を通しての人類の心のありようの探究がライフワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)