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須賀敦子を読む

集英社文庫 ゆ11-1

出版社名 集英社
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-08-745425-3
4-08-745425-8
税込価格 550円
頁数・縦 231P 16cm

商品内容

要旨

イタリアでの暮しを流麗かつ論理的な文章で綴った須賀敦子。彼女が五冊のエッセイ集を刊行したのは、還暦を過ぎてからのわずか八年間だった。物書きに憧れ続けた彼女はヨーロッパの生活で実に多くの人びとに出会った。そして帰国後、三十年近くのときを経て描かれた物語は古びることなく、いまなお読者の心を掴んで離さない。その須賀作品の魅力に迫る。第61回読売文学賞受賞作。

目次

第1章 もう一度、コルシア書店を生きる―『コルシア書店の仲間たち』
第2章 霧の向こうの「失われた時」―『ミラノ 霧の風景』
第3章 父と娘のヨーロッパ―『ヴェネツィアの宿』
第4章 精神の遍歴―『ユルスナールの靴』
第5章 家族の肖像―『トリエステの坂道』
第6章 信仰と文学のあいだ―「アルザスの曲りくねった道」

出版社・メーカーコメント

イタリアでの暮らしとその周囲の人々との関係性を洗練された文章で綴り、絶大な支持を受けた須賀敦子。当時の文藝春秋担当編集者がその魅力と素顔に迫る。第61回読売文学賞受賞作。(解説/辻原登)

著者紹介

湯川 豊 (ユカワ ユタカ)  
1938年新潟県生まれ。文芸評論家。64年文藝春秋入社。「文學界」編集長、同社取締役を経て2003年から東海大学教授、京都造形大学教授を歴任。10年『須賀敦子を読む』で第61回読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)