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八月の青い蝶

集英社文庫 す13-1

出版社名 集英社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-08-745441-3
4-08-745441-X
税込価格 638円
頁数・縦 315P 16cm

商品内容

要旨

「わしはずっと八月を、くり返してきたんじゃ」。急性骨髄性白血病で自宅療養することになった亮輔は、中学のときに広島で被爆していた。ある日、妻と娘は亮輔が大事にしている仏壇で古びた標本箱を見つける。そこには前翅の一部が欠けた小さな蝶がピンでとめられていた。それは昭和二十年八月に突然断ち切られた、彼の切なくも美しい恋を記憶する品だった。第26回小説すばる新人賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

1945年夏、広島。その日落とされた一つの爆弾に、少年のほのかな恋心は打ち砕かれた──。戦時下の人々の生活を描き、鮮烈なデビューを飾った第26回小説すばる新人賞受賞作。(解説/高橋千劔破)

著者紹介

周防 柳 (スオウ ヤナギ)  
1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、編集者・ライターに。2013年「八月の青い蝶」(「翅と虫ピン」改題)で第26回小説すばる新人賞、15年同作で第5回広島本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)