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模範郷

集英社文庫 り2-1

出版社名 集英社
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-08-745850-3
4-08-745850-4
税込価格 594円
頁数・縦 179P 16cm

商品内容

要旨

1950年代、6歳から10歳まで台湾にいた「ぼく」。日・米・中・台の会話が交錯する旧日本人街「模範郷」。そこは間違いなく「ぼく」の故郷であり、根源であった。何語にも拠らない記憶の中の風景が変わり果てたことを直視したくない「ぼく」は、帰郷を拒んでいた。だが知人の手紙を機に半世紀ぶりにかつての家を探しに行くことを決意する。越境文学の醍醐味が凝縮された一冊。第68回読売文学賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

何語でもない「ぼく」の記憶。一九五六年、台湾。英語と中国語と台湾語が響き合う旧日本人街に、アメリカ人のぼくたちは住みついた──日経新聞、朝日新聞、読売新聞各紙で大反響 越境文学の雄、新境地!1950年代、6歳から10歳まで台湾にいた「ぼく」。日・米・中・台の会話が交錯する旧日本人街「模範郷」。そこは間違いなく「ぼく」の故郷であり、根源であった。何語にも拠らない記憶の中の風景が変わり果てたことを直視したくない「ぼく」は、帰郷を拒んでいた。だが知人の手紙を機に半世紀ぶりにかつての家を探しに行くことを決意する。越境文学の醍醐味が凝縮された一冊。第68回読売文学賞受賞作。

著者紹介

リービ 英雄 (リービ ヒデオ)  
1950年カリフォルニア生まれ。作家・法政大学国際文化学部教授。少年時代を台湾、香港で過ごす。82年『万葉集』の英訳で全米図書賞を受賞。89年から日本に定住。92年『星条旗の聞こえない部屋』で第14回野間文芸新人賞を受賞し、西洋人として初めての日本文学作家として注目を浴びる。2005年『千々にくだけて』で第32回大佛次郎賞を受賞。09年『仮の水』で第20回伊藤整文学賞を受賞。17年『模範郷』で第68回読売文学賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)