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雨の塔

集英社文庫 み44-1

出版社名 集英社
出版年月 2011年2月
ISBNコード 978-4-08-746669-0
4-08-746669-8
税込価格 616円
頁数・縦 215P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 不器用で繊細な少女たちの儚くて切ない少女小説。三島、都岡、小津、矢咲、それぞれが抱える過去、そして感情。内容よりも彼女たちのセリフや小物の使い方、情景の書き方に強く惹かれる。

    (2011年12月30日)

商品内容

要旨

その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女―高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。

出版社・メーカーコメント

美しい少女たちの孤独と秘密 資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大に「捨てられた」4人。世間から隔絶され孤独が深まる中、互いに意識し惹かれあうように──。この上なく繊細で切ない少女たちの物語。(解説/吉川トリコ)

著者紹介

宮木 あや子 (ミヤギ アヤコ)  
1976年神奈川県生まれ。2006年「花宵道中」で第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をダブル受賞。翌年、同作を表題作とした単行本でデビューし、話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)