光点
| 出版社名 | 集英社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2018年2月 |
| ISBNコード |
978-4-08-771135-6
(4-08-771135-8) |
| 税込価格 | 1,430円 |
| 頁数・縦 | 132P 20cm |
商品内容
| 文学賞情報 |
2017年
第41回
すばる文学賞受賞 |
|---|---|
| 要旨 |
工場しかない閉じられた町で出会った実以子とカムト。職場と自宅を往復する日々、家では母親が実以子の存在を追いつめる。不穏な日常をふりきり、実以子とカムトが求めた光点とは。行き場のない若者たち、抑圧の先に生まれた奇妙な自足、そして焦りを描く物語。第41回すばる文学賞受賞作。 |



出版社・メーカーコメント
第41回すばる文学賞受賞作品
漫画家松本大洋さん推薦! 素晴らしかったです! 久しぶりに本物の文字書きさんの文章を浴びたようでした。 ヒリヒリとかっこ良かった。。。。。 汚れた手で彼に触った、どうしたいのかもわからないまま。 工場しかない閉じられた町で暮らす実以子。 中学を卒業して以来、手帳に職場の弁当工場にいく時間を記すだけの日々。 自宅では母親が実以子の持ち帰るにおいに顔をしかめて、娘を追いつめる。 「結局あんたみたいなのが、人に迷惑かけても顔色変えずに生きられるのよね」(本文より) ある日実以子は「八つ山」と呼ばれる裏山で、カムトと名乗る青年と出会う。 二人は共に時間を過ごすようになり、それは行き場のない者どうしのささやかな交流であったはずが……。 母のいらだち、父の無関心、遠ざけられた現実―― 不穏な日常をふりきり、二人が求めた光点とは。