白い花と鳥たちの祈り
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2010年2月 |
ISBNコード |
978-4-08-771336-7
(4-08-771336-9) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 357P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2009年
第22回
小説すばる新人賞受賞 |
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要旨 |
中学一年生のあさぎは、母の再婚と私立中学への入学を機に新しい町に越してきた。新しい家族にも新しい学校にも馴染めない彼女の心の拠り所は、近所の郵便局に勤める青年、中村だった。―だから私は、中村さんのその「にこっ」という個人的な笑顔を見に郵便局に通うのを、誰にも秘密の、ささやかな楽しみにするようになっていた。子供でいられない子供達と大人になれない大人達の出会い。第二十二回小説すばる新人賞受賞作。 |
出版社 商品紹介 |
中学1年のあさぎは、母が再婚して新しい街に引っ越してきた。あさぎの心の支えは、郵便局の中村さんで…。 |
おすすめコメント
幼い頃、両親が離婚した中学生のあさぎは、母の再婚や妊娠によって、家庭の中で自分の居場所をなくしつつあった。そんなあさぎが密かに心の拠り所にしている郵便局員の中村は、民営化の流れの中で、仕事に行き詰まりを抱えていた。ある日一人の少年が持ち込んだ爆発物によって、中村は二本の指をなくしてしまう。母とその再婚相手、出て行った父、郵便局員の中村、中学の友人達、多くの人との関係を深めていく中で、あさぎは自分が失ったこれまでの関係への絶望から回復し、新たな希望を持つようになっていく。
出版社・メーカーコメント
多感な少女の心の揺れと成長を描く 中学1年のあさぎは、母が再婚して新しい街に引っ越してきた。中学では本当の友達と言える存在はなく、新しい父にはなじめない。そんなあさぎの心の支えは、郵便局の中村さんで…。繊細に紡ぐ物語。第22回小説すばる新人賞受賞作。