• 本

裏切られた遺言

出版社名 集英社
出版年月 1994年9月
ISBNコード 978-4-08-773201-6
4-08-773201-0
税込価格 2,970円
頁数・縦 339P 20cm

商品内容

要旨

名作『不滅』を発表したあと、クンデラは《ランフィニ》誌にほぼ毎号エッセーを書きつづけていた。あるときにはカフカ、ヤナーチェクといった小説家、音楽家について書き、あるときにはラシュディ、シャモワゾらの南方作家の擁護のために筆をとった。さらにベルリンの壁の崩壊、チェコスロヴァキアのビロード革命、ソ連解体という、歴史の急速な大変化をまのあたりにしながら、フランスに住む東ヨーロッパ出身の小説家として言いたいこと、言うべきこと、言えるようになったことを冷静で透徹した考察の形で発表した。

目次

第1部 パニュルジュがひとを笑わせなくなる日
第2部 聖ガルタの去勢の影
第3部 ストラヴィンスキーに捧げる即興
第4部 一つの文章
第5部 失われた現在を求めて
第6部 作品と蜘蛛
第7部 一家の嫌われ者
第8部 霧のなかの道
第9部 きみ、そこはきみの家ではないのだよ

出版社・メーカーコメント

カフカ、ヘミングウェイ、ストラヴィンスキー…。彼らは何ゆえに裏切られたのか? この挑発的でミステリアスな問いかけを解き明かす過程は、息をのむ面白さ。歴史の未来へ向けて放つ評論全9編。