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山のある家井戸のある家 東京ソウル往復書簡

出版社名 集英社
出版年月 2007年6月
ISBNコード 978-4-08-774857-4
4-08-774857-X
税込価格 2,090円
頁数・縦 268P 20cm

商品内容

要旨

日韓を代表する女性作家が、交わし合った二四通の手紙。野菜や花の話、子どものころの回想、家族への思い、そして文学のこと…。ささやかな、でも美しい賜物のような経験…。移ろいゆく季節のなかで、ゆっくりと深みをましてゆく理解と共感の一年間。

目次

冬から春へ(雪の日から
十年後にも
冬のアイヌの世界から戻って
ふたたび戻ってくるもの
死者のための日に
沈黙の言葉)
春から夏へ(山と土への思い
母を思う
台湾の言葉、私の言葉
父を思う
雨の日々に
深い心の対話)
夏から秋へ(時代と場所を超えて
日差しのまぶしい日に
八月の暑さに
すべてが終わったと思うその場で
神の沈黙に人間のひとりとして
だれとも同じように)
秋からふたたび冬へ(かけがえのないこのときこの場から
雨の音を聞きながら
冷たい雨の夜がつづき…
素朴な交流
祈りの場から
津島さま、お元気で)

出版社
商品紹介

日本と韓国を代表する女性作家が交わし合った往復書簡。国の違いを越え、女性として、作家としての視点から紡ぐ失われつつあるものへの哀惜と未来への希望。

出版社・メーカーコメント

日本と韓国、姉妹のように響き合う「想い」日本と韓国を代表する世代の違う女性作家が、一年間にわたって交わし合った往復書簡。国の違いを越え、女性として、作家としての視点から紡ぎ出される、失われつつあるものへの哀惜と未来への希望。

著者紹介

津島 佑子 (ツシマ ユウコ)  
1947年、東京生まれ。白百合女子大学在学中より創作活動に入る。『火の山―山猿記』で野間文芸賞、谷崎潤一郎賞、『笑いオオカミ』で大佛次郎賞、『ナラ・レポート』で紫式部文学賞など受賞多数。海外でも数多くの作品が翻訳される現代日本を代表する女性作家
申 京淑 (シン ギョンスク)  
1963年、全羅北道井邑市生まれ。ソウル芸術大学文芸創作科卒業。『オルガンのあった場所』、『深い悲しみ』、『離れ部屋』(邦訳は集英社刊)などがベストセラーに。個人の内面的な孤独感や死生観を詩的で独特な文体で描き、韓国で数々の文学賞を受賞
きむ ふな (キム フナ)  
1963年、ソウル生まれ。韓国の誠信女子大学と同大学院で日本文学を、専修大学大学院で日本現代文学を学び博士号を取得。現在、日韓両国の文学作品の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)