おクジラさま ふたつの正義の物語
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2017年8月 |
ISBNコード |
978-4-08-781608-2
(4-08-781608-7) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 283P 20cm |
商品内容
要旨 |
大ヒット映画『ハーブ&ドロシー』監督の著者が、最新作と同時に書き下ろした初のノンフィクション。 |
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目次 |
第1章 太地町、衝突の現場 |
出版社・メーカーコメント
小さな町に押し寄せた、クジラを巡る大きな衝突。
大ヒットドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督が、6年の制作期間をかけて完成させた映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』。 本書は、同映画の取材をもとに書き下ろした、著者初のノンフィクション作品。 紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、この小さな漁師町は世界的論争に巻き込まれた。 「くじらの町」として400年の歴史を持つ「誇り」は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。ヒートアップする対立が沸点に達しようという2010年秋、著者は太地町を訪れる。 そこでは、マスメディアが報じてきた二項対立――捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人――という単純な図式ではなく、賛否に縛られない多種多様な意見があった。 歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか。 装画は、映画のポスターと同じ日本画家の山口晃氏。 ●著者プロフィール 佐々木 芽生(ささき めぐみ) 映画監督・プロデューサー。北海道札幌市生まれ。1987年よりニューヨーク在住。フリーのジャーナリストを経て、1992年よりNHKアメリカ総局勤務。『おはよう日本』にてニューヨーク経済情報キャスター等を務め、その後独立して、テレビの報道番組の取材、制作に携わる。2008年、初の監督作品『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』を発表。世界30を越える映画祭に正式招待され、米シルバードックスドキュメンタリー映画祭、ハンプトン国際映画祭などで、最優秀ドキュメンタリー賞、観客賞など多数受賞。2013年、続編にあたる映画『ハーブ&ドロシー2 ふたりからの贈りもの』を発表。2016年、3作目にあたる長編ドキュメンタリー映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』を完成させ、同年釜山国際映画祭コンペティション部門に正式招待された。日本では、2017年9月から全国順次公開。