
デクノボーになりたい 私の宮沢賢治
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2005年3月 |
ISBNコード |
978-4-09-387542-4
(4-09-387542-1) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 222P 20cm |
商品内容
要旨 |
「風の詩人」の生き方に学ぶ。悠久の風土で紡がれた宮沢賢治の実像。 |
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目次 |
第1章 賢治の悲しみ―風と言葉と |
出版社 商品紹介 |
賢治は現代の根源的不安である人間であることの不安に苦しみ、苦悩の末に到達したのが自然人として生きるデクノボーの世界であった。 |
出版社・メーカーコメント
夏目漱石は近代人のエゴイズムに対する不安に苦しんだが、宮沢賢治は人間であることの不安に苦しんだ。それはまさに現代人の根源的不安である。人間は動植物を支配し、その生殺与奪をほしいままにしてきた。一方、利権や民族、宗教をめぐる対立による殺戮とテロの応酬が果てしなく続く。賢治は21世紀を予見していたかのように、人間世界の修羅と仏性の葛藤に苦しんだ。そして到達したのが、万物に平等の生命を認め、すべての動植物と共生共死の関係に生きるデクノボーの世界であった。それは、風や宇宙から豊かな霊性を感受する自然人の生き方でもあった。本書は新たなる「賢治像」であるとともに、現代人がいかに生きるべきかを示唆するものである。