• 本

悲願花

小学館文庫 し23−1

出版社名 小学館
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-09-406896-2
4-09-406896-1
税込価格 770円
頁数・縦 332P 15cm

商品内容

要旨

家族で遊園地に行き、夢のような時間を過ごしたあの日。両親は火事で一家心中を図り、幸子だけが生き残った。十七年後、事務員として働く幸子は交際中の隆哉に生い立ちを告白できず葛藤する。過去に訣別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。雪絵に亡き母を重ねる幸子は、次第に復讐心に囚われていく。加害者と被害者の思いが交錯した時、明らかになる衝撃の真実とは。生き残った者の苦悩と再生を描く慟哭のミステリー。

出版社・メーカーコメント

幼い頃、両親が一家心中事件を起こし、山上幸子は唯一生き残った。両親の墓を訪れた幸子は雪絵という女性に出会う。一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は生き残ったのだ。雪絵との出会いで幸子の人生が動き出す。

著者紹介

下村 敦史 (シモムラ アツシ)  
1981年京都府生まれ。2014年、『闇に香る嘘』で第六十回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は数々のミステリランキングで高い評価を受ける。15年刊行の『生還者』は日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)