商品内容
要旨 |
万葉集ゆかりの地、伊香保温泉への旅は、しづ子と母親の八重、手代の庄助に小僧の助松、それに女中のおせいの総勢五人。護衛役は陰陽師の末裔・葛木多陽人だ。無事到着した一行だったが、多陽人が別行動を願い出た。道中でなにか気になったものがあるらしい。しかし、約束の日時が過ぎても戻ってくる気配がない。八重の命で捜索に向かった庄助と助松の胸に、国境の藤ノ木の渡しの流れで目にした人形祓いが重くのしかかる。この烏川の上流になにかあるにちがいない。勇を鼓して川を遡り始めた二人が霞の中に見たものは―。「万葉集歌解き譚」シリーズ最新刊。 |
---|
出版社・メーカーコメント
賀茂真淵の弟子・しづ子ら一行は万葉集ゆかりの地、上野国伊香保への旅に出た。護衛役はしづ子が秘かに心を寄せる陰陽師の末裔、総髪の占い師・葛木多陽人。だが、別行動を願い出た多陽人が忽然と姿を消してしまう。