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神名火

小学館文庫 さ7−1

出版社名 小学館
出版年月 2009年7月
ISBNコード 978-4-09-408410-8
4-09-408410-X
税込価格 461円
頁数・縦 173P 16cm

商品内容

要旨

自分を陵辱した男と暮らし始めた女(「五十猛」)。日本海の岩窟で焦がれる男を待つ女(「静之窟」)。入水を救けられた男と愛し合う女(「浮布」)など。〈官能的関係を生々しく描きながら、本書には縹渺と海風が渡っている。人間の穢れ、愚かさと聖性が、始まりの風景さながらに混然としている。この豊かさに胸をつかれる〉(小池昌代さん解説より)山陰地方を舞台に、男女の情欲が運命の糸に絡め取られていくさまを静謐な文章で綴り、神話的世界にまで昇華させた作品集。野間文芸新人賞、木山捷平賞など、数々の賞に輝く作家が、その評価を一躍高めた注目作を初めて文庫化。

おすすめコメント

男女の情念の有りようを多彩に描く短編集月明かりの中で自らを陵辱した男と暮らし始めた女。脳溢血で倒れた父親を愛した女と話をする娘……。野間文芸新人賞、芸術選奨文部大臣新人賞など数々の賞を受賞した実力派が、男女の情念の有りようを多彩に描く。

出版社・メーカーコメント

自分を綾辱した男と暮らし始めた女(「五十猛」)。日本海の岩窟で焦がれる男を待つ女(「静之窟」)。入水を救けられた男と愛し合う女(「浮布」)など。<官能的関係を生々しく描きながら、本書には縹渺(ひょうびょう)と海風が渡っている。人間の穢れ、愚かさと聖性が、始まりの風景さながらに混然としている。この豊かさに胸をつかれる>(解説より)山陰地方を舞台に、男女の情欲が運命の糸に絡め取られていくさまを静謐な文章で綴り、神話的世界にまで昇華させた作品集。野間文芸新人賞、木山捷平賞など、数々の賞に輝く作家が、その評価を一躍高めた注目作を初めて文庫化。

著者紹介

佐藤 洋二郎 (サトウ ヨウジロウ)  
1949年福岡県生まれ。『夏至祭』で野間文芸新人賞。『岬の蛍』で芸術選奨文部大臣新人賞。『イギリス山』で木山捷平賞を受賞。『猫の喪中』で芥川賞候補になるなど、多くの文学賞候補にも。現在、日本大学芸術学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)