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日本論の視座 列島の社会と国家

出版社名 小学館
出版年月 2004年8月
ISBNコード 978-4-09-626209-2
4-09-626209-9
税込価格 2,090円
頁数・縦 286P 21cm

商品内容

要旨

「日本」という国号はいつ、いかなる意味をもつものとして定められたのか。はたして「日本民族」の「均質性」はどこまでが真実で、どこまでが虚偽なのか。中世の職人をはじめとした非農業民の生活をとおして、日本島国論、単一民族・国家論の虚構性を明らかにする。

目次

序章 「日本」という国号
第1章 日本社会論の視点
第2章 遍歴と定住の諸相
第3章 中世の旅人たち
第4章 中世「芸能」の場とその特質
終章 列島の社会と国家

出版社
商品紹介

「日本」という国号はいつからなのか。日本島国論、単一民族・国家論がなぜ常識とされてきたのか。

出版社・メーカーコメント

「日本」という国号の由来は、意味は? それはいつ定められたのか。自らの国号の正確な意味を知らないまま、「日本国」が語られ、「均質性の高い日本民族」という意識が深く根を下ろし、「常識」とされてきた。著者は、その意識が「国旗」「国歌」の強制にも端的に現れており、こうした「日本民族」論の抑圧性と閉鎖性の克服こそが急務であると語る。 檜物師(ひものし)や桂女(かつらめ)などの職人・商人をはじめ、遊女や楽人(がくじん)など芸能に携わる人びとや博打(ばくち)、乞食(こつじき)、悪党など、中世社会のさまざまな人びとの生活を通して、多様な日本の実像を描き出し、単一民族・国家論を喝破する。 今回、新たに赤坂憲雄氏の解説を加え、新装版として再登場。

著者紹介

網野 善彦 (アミノ ヨシヒコ)  
1928年山梨県生まれ。東京大学文学部卒業。日本中世史、日本海民史専攻。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高校教諭、名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学特任教授などを歴任。2004年2月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)