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新史論/書き替えられた古代史 6

呪われた平安京と天皇家の謎

小学館新書 190

出版社名 小学館
出版年月 2016年12月
ISBNコード 978-4-09-825190-2
4-09-825190-6
税込価格 858円
頁数・縦 253P 18cm
シリーズ名 新史論/書き替えられた古代史

商品内容

要旨

眉を剃った貴族たちが和歌の出来映えを競う…そんな優雅な印象とは裏腹に、平安時代は憎しみ、裏切り、祟りが渦巻いていた。権力を我が物にするためには皇族さえも葬り、日本を私物化する藤原氏と、保身のためにすり寄る人々。私利私欲にまみれた貴族にあきれ果て、自らの力に目覚めていく源氏と平氏。そんな魑魅魍魎が跋扈する都で天皇家が繰り出した、復活のための“切り札”とは?古代史の真実を解き明かす壮大なシリーズ、ついに完結!

目次

第1章 祟られた都(平安京遷都はなぜ行われたか
なぜ遷都を急いだのか
揉めていた皇位継承問題 ほか)
第2章 東を向いた平安京(山城とヤタガラス
賀茂氏はタニハからやってきた?
藤原氏は東を恐れた ほか)
第3章 末法時代を迎えた平安京の不安な日々(摂政や関白とはなにか
譲位の発明こそ王家復活ののろし
仲麻呂・道鏡・良房 ほか)
第4章 暴走する王家と武士の台頭(坂道を転がり落ちる摂関家
なぜ多くの皇族が源氏や平氏になったのか
九世紀の多くの皇族が源氏や平氏になったのか ほか)
第5章 百人一首と平安貴族の黄昏(『百人一首』の世界でも天智と持統が一番?
後鳥羽上皇と袂を分かった藤原定家
駄作の多い『百人一首』 ほか)

出版社・メーカーコメント

堕落と恐怖の平安時代第6巻は、優雅な貴族社会と思われている平安時代の、驚くべき「裏歴史」を明らかにする。藤原氏の権力欲はとどまることを知らず、妨げになるものは皇族さえも抹殺した。律令制の矛盾を是正しようと奮闘していた名宰相・菅原道真をも大宰府に追いやってしまったのだ。自分さえよければ、国のことなどどうでもいいのである。そして己の保身しか考えないほかの貴族たちは、藤原氏にすり寄ろうとやっきになっていた。この時代は、陰謀、恨み、妬み、祟りが渦巻いていたのである。これほどまでにして日本を私物化した藤原氏だが、道長の時代を頂点に坂道を転がり落ちていく。なぜ藤原氏は衰退したのか。そして、この混乱の中で天皇が繰り出した復活の切り札とは何か?古代史の真実を解き明かす、壮大なシリーズがついに完結!

著者紹介

関 裕二 (セキ ユウジ)  
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に関心を抱いて奈良に通いつめ、独学で日本古代史の研究を始める。91年に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(晋遊舎新書)でデビュー。以後、大胆な推理と緻密な分析で、ユニークな視点から古代史を読み解き、意欲的に執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)