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「首尾一貫感覚」で心を強くする

小学館新書 334

出版社名 小学館
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-09-825334-0
4-09-825334-8
税込価格 858円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

なぜこんなにつらいのか―。耐えきれない悲しみや不安、苦悩を乗り越える“魔法の力”として近年、注目されている「首尾一貫感覚(SOC)」。かつて強制収容所で過酷な体験をしながらも前向きに生き抜いた人々に共通していた3つの感覚―「だいたいわかった(把握可能感)」「なんとかなる(処理可能感)」「どんなことにも意味がある(有意味感)」からなる首尾一貫感覚は、悩める現代人にこそ大きな力になる。理不尽な世の中を生きる“究極のヒント”。

目次

はじめに 他人ではなく「自分」を変える―ポイントは「感覚」にあり
第1章 出発点 なぜこんなに「つらい」のか―ストレスを生むメカニズム
第2章 基本のキ「首尾一貫感覚」とは何か―苦しくても生きられる“魔法の力”
第3章 実例エピソード 「3つの感覚」で人生が変わる―成功したケーススタディ
第4章 現場検証 ストレスフルでも前向きな人々―議員秘書の実態調査
第5章 実践編 「首尾一貫感覚」を高める方法―楽観力とドラクエ的成長術
第6章 体験メソッド 自分のストレスの正体をつかむ―「コラム法」「しあわせ日記」ほか
おわりに ストレスのない人はいない―アントノフスキー博士の“遺言”

出版社・メーカーコメント

不安やストレスに勝つ“魔法の力”があったなぜこんなにつらいのか――。現代は、多くの人々が日常的にストレスを抱え、生きにくさを感じ、先行きに不安を抱いている。いわゆる「ライフイベント・ストレス表」では、人生の中で経験するさまざまな出来事のストレスが数値によって示されている。「配偶者の死100」「親族の死63」「個人のけがや病気53」「解雇・失業47」「借金31」こうした日々のストレスや不安、悩みを乗り越える”魔法の力”として、近年、注目されているのが「首尾一貫感覚(SOC)」だ。医療社会学者のA・アントノフスキー博士が提唱したこの能力は、もともとユダヤ人強制収容所での過酷な収容体験を乗り越えた女性たちに共通していた、次の「3つの感覚」から構成される。◆把握可能感=「だいたいわかった」◆処理可能感=「なんとかなる」◆有意味感=「どんなことにも意味がある」これらの感覚は後天的に高められるものであり、何か問題に直面した場合、その原因を「3つの感覚」から分析できるという。理不尽な世の中を生きる”究極のヒント”を、文理シナジー学会学術奨励賞を受賞した気鋭の研究者が平易な言葉で解説する。

著者紹介

舟木 彩乃 (フナキ アヤノ)  
ストレス・マネジメント研究者。千葉県出身。10年以上にわたってカウンセラーとしてのべ8000人以上、コンサルタントとして100社を超える企業の相談に対応。一般企業の人事部や国会議員秘書などを経て、2015年に筑波大学大学院に入学し、17年に修士課程修了。現在、ヒューマン・ケア科学専攻(3年制博士課程)に在籍。研究の一環として、産業や医療の現場でカウンセリングを行なうAI・ロボットの開発にも参加している。2017年度「文理シナジー学会学術奨励賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)