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人生で残酷なことはドラゴンズに教えられた

小学館新書 489

出版社名 小学館
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-09-825489-7
4-09-825489-1
税込価格 1,056円
頁数・縦 206P 18cm

商品内容

要旨

球団史上初の「3年連続最下位」で2025年シーズンを迎えた中日。井上新監督による劇的な復活を願いつつも、“どうせドラゴンズは…”と達観(諦観)しているファンも少なくない。というのも、強かった時代も弱かった時代もファンは「残酷な思い」を味わい続けてきたからだ。そんな複雑な歴史と感情を、ドラファン歴半世紀の拓殖大学教授・富坂聰氏が綴る。日中問題の専門家が読み解く「中日(ファン)問題」とは―。

目次

第1章 ドラゴンズに学んだ「民主主義」の不完全さ(「ドラゴンズって弱いですかね?」
落選する高木に「選挙の残酷さ」を学んだ ほか)
第2章 ドラゴンズに学んだ「敵役」の生きづらさ(“ジャンパイア”は僻みなんかじゃない!
〓小平の「核心論」とプロ野球 ほか)
第3章 ドラゴンズに学んだ「人材育成」の難しさ(オズマも一目置いた「背面投げ」の小川健太郎
藤島健人が打たれるのだけは見たくない ほか)
第4章 ドラゴンズに学んだ「多様性」の大切さ(「名古屋弁ケイサツ」の魔手
日本で一番おっきい新聞は『中日新聞』!? ほか)
特別対談 宇野勝×富坂聰「ドラゴンズと名古屋にどっぷり浸かった私たち」

出版社・メーカーコメント

ドラゴンズは「不条理」を学ぶ教科書だった  球団史上初の「3年連続最下位」で2025年シーズンを迎える中日ドラゴンズ。井上新監督による再出発をドラファンは注目する一方、“どうせドラゴンズは…”と達観(諦観)の目で見ているファンも少なくない。それというのも、強かった時も弱かった時もファンは「残酷な思い」を味わい続けた歴史があるからだ。そんな屈折した思いを、ファン歴半世紀の拓殖大学教授・富坂聰氏が綴る。日中問題の専門家による「中日(ファン)問題」とは--。●強くても嫌われ、弱くても蔑まれてしまう中日ファン●長嶋茂雄と松井秀喜の花道を邪魔した「KYなチーム」●名選手でもオールスターに選出されない「田舎球団の悲哀」●「ナゴヤ・アズ・ナンバーワン」「名古屋ファースト」のファン心理--そんな“悲哀”を味わっても、“冷たい視線”を浴びても応援するファン。そうした「残酷さ」を含めてドラゴンズは魅力的だからである。巻末には「ウーやん」こと宇野勝氏と著者による爆笑スペシャル対談「ドラゴンズと名古屋にどっぷり浸かった私たち」を収録!

著者紹介

富坂 聰 (トミサカ サトシ)  
1964年、愛知県生まれ。拓殖大学海外事情研究所教授。北京大学中文系中退。1994年、『龍の伝人たち』で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)の優秀賞を受賞。中国問題に関する著作多数。物心ついた頃から家族の影響で中日ファンに。還暦を迎え、ドラゴンズに眠る“いじられキャラ”としての潜在的ポテンシャルを伝えるという使命に目覚めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)