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和菓子屋の息子 ある自伝的試み

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 1999年5月
ISBNコード 978-4-10-115835-8
4-10-115835-5
税込価格 524円
頁数・縦 302P 16cm

商品内容

要旨

東京市日本橋区、両国は鈴蘭通りの丁度まん中あたりに、九代続く老舗の和菓子屋、立花屋本店はあった。関東大震災で一度は壊滅したが、みごと再建なったその街と店とは、昭和20年の大空襲でまたもや消滅する。今度こそ幻の町になってしまった東京の下町と、下町の商家の暮しぶり、気質と言葉とを、立花屋十代目になる筈だった男がここに再現。ようこそ、失われた昭和モダニズム界隈へ。

目次

山の手の娘、下町へ行く
世にも奇妙な家の内部
失われた町の地図を作りながら
下町には「通俗的な人情」はない
町の成立ちから裏店まで
黒豹事件と「ニュース映画館」
昭和十年代・物売りのいろいろ
下町人気質について
下町ことばのゆるやかな消滅
キネマの都で〔ほか〕