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アブラクサスの祭

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2006年1月
ISBNコード 978-4-10-116652-0
4-10-116652-8
税込価格 356円
頁数・縦 149P 16cm

商品内容

要旨

東北の小さな町の寺に勤める僧・浄念は、躁鬱に苦しみつつ薬と酒の力を借りて法要をこなす毎日。不惑間近となったいま、学生時代にのめり込んだバンドへの情熱が心を占める。やっと実現にこぎつけたライブのステージで、強烈な恍惚感とともに降りてきた啓示の正体は…。精神を病みロックに没入する僧が、祝祭の只中で感じた歓喜と安らぎ、心のひそやかな成長を描く芥川賞受賞第一作。

著者紹介

玄侑 宗久 (ゲンユウ ソウキュウ)  
1956(昭和31)年、福島県三春町生れ。慶應義塾大学中国文学科卒。様々な仕事を経験した後、京都の天龍寺専門道場で修行。現在は臨済宗妙心寺派の福聚寺副住職。デビュー作「水の舳先」が芥川賞候補となり、2001(平成13)年、「中陰の花」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)