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新潮文庫 ふ-8-6

出版社名 新潮社
出版年月 2014年6月
ISBNコード 978-4-10-118506-4
4-10-118506-9
税込価格 649円
頁数・縦 366P 16cm

商品内容

要旨

父と子。男と女。人は日々の営みのなかで、あるとき辻に差しかかる。静かに狂っていく父親の背を見て。諍いの仲裁に入って死した夫が。やがて産まれてくる子も、また―。日常に漂う性と業の果て、破綻へと至る際で、小説は神話を変奏する。生と死、自我と時空、あらゆる境を飛び越えて、古井文学がたどり着いた、ひとつの極点。濃密にして甘美な十二の連作短篇。

著者紹介

古井 由吉 (フルイ ヨシキチ)  
1937(昭和12)年、東京生れ。東京大学独文科修士課程修了。’71年「杳子」で芥川賞、’80年『栖』で日本文学大賞、’83年『槿』で谷崎潤一郎賞、’87年「中山坂」で川端康成文学賞、’90(平成2)年『仮往生伝試文』で読売文学賞、’97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)