• 本

計算する生命

新潮文庫 も−42−2

出版社名 新潮社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-10-121367-5
4-10-121367-4
税込価格 693円
頁数・縦 268P 16cm

商品内容

要旨

「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遙かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか―。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。

目次

第1章 「わかる」と「操る」(「わかる」と「操る」
物から記号へ
算用数字が広がる
図から式へ
0から4を引くと?
数直線の発見
「虚数」の登場
不可解の訪問)
第2章 ユークリッド、デカルト、リーマン(演繹の形成
幾何学の解放
概念の時代)
第3章 数がつくった言語(『純粋理性批判』
なぜ「確実」な知識が「増える」のか?
フレーゲの人工言語
概念の形成
心から言語へ
緻密な誤謬
人工知能へ)
第4章 計算する生命(純粋計算批判としての認知科学
フレーゲとウィトゲンシュタイン
「純粋な言語」の外へ
規則に従う
人工知能の身体
計算から生命へ
人工生命
耳の力学
go with the flow)
終章 計算と生命の雑種(拡張する現実
ハイパーオブジェクト
生命の自律性
未来へ)

出版社・メーカーコメント

「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか−−。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。

著者紹介

森田 真生 (モリタ マサオ)  
1985(昭和60)年東京都生れ。独立研究者。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。現在は京都に拠点を構えて研究を続けるかたわら、国内外で「数学の演奏会」「大人のための数学講座」「数学ブックトーク」などのライブ活動を行っている。2015(平成27)年に発表した初の著書『数学する身体』で、小林秀雄賞を最年少で受賞。’22(令和4)年、『計算する生命』で河合隼雄学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)