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こころと脳の対話

新潮文庫 か-27-10

出版社名 新潮社
出版年月 2011年7月
ISBNコード 978-4-10-125230-8
4-10-125230-0
税込価格 506円
頁数・縦 207P 16cm

商品内容

要旨

人間の不思議を、「心」と「脳」で考える―魂の専門家である碩学と脳科学の申し子が心を開いて語り合った3日間。京都の河合オフィスで茂木氏は自ら箱庭を作り、臨床心理学者はその意味を読む…箱庭を囲みながら、夢と無意識、シンクロニシティとは何かなどをめぐって、話は深く科学と人生の問題に及んでいった。「河合隼雄」という存在の面白さが縦横に展開する貴重な対話集。

目次

第1回 こころと脳の不思議(ユングは人間の何を見ようとしたか
学生時代の箱庭体験
安易に「言語化」することの怖さ ほか)
第2回 箱庭と夢と無意識(箱庭のなかの「生」と「死」
「わからない」ことを大事にする
ニワトリが牛耳る不思議な世界 ほか)
第3回 「魂」を救う対話(脳治療の倫理的課題
脳科学に限界はあるか
夢のなかで「意味」がつながるとき ほか)

おすすめコメント

魂の専門家のもとへ脳科学の申し子が訪れた。夢と無意識、心理療法と科学、そして箱庭――「人間の不思議」を真摯に語り合った3日間。解説・河合俊雄(臨床心理学者)。人間の不思議を、「心」と「脳」で考える──魂の専門家である碩学と脳科学の申し子が心を開いて語り合った3日間。京都の河合オフィスで茂木氏は自ら箱庭を作り、臨床心理学者はその意味を読む……箱庭を囲みながら、夢と無意識、シンクロニシティとは何かなどをめぐって、話は深く科学と人生の問題に及んでいった。「河合隼雄」という存在の面白さが縦横に展開する貴重な対話集。

著者紹介

茂木 健一郎 (モギ ケンイチロウ)  
1962(昭和37)年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。主な著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫賞受賞)など
河合 隼雄 (カワイ ハヤオ)  
1928年兵庫県生れ。臨床心理学者、京都大学名誉教授。京都大学理学部数学科卒業後、アメリカ留学を経て、スイスのユング研究所で日本人初のユング派分析家の資格を取得、ユング分析心理学の日本の第一人者となった。谷川俊太郎、村上春樹、佐渡裕など、作家・音楽家とも深い交流を持ち、幅広く活躍した。2007(平成19)年7月19日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)