• 本

土の中の子供

新潮文庫 な−56−2

出版社名 新潮社
出版年月 2008年1月
ISBNコード 978-4-10-128952-6
(4-10-128952-2)
税込価格 572円
頁数・縦 160P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 不器用な生を上手な生に変換、キーボードのようにいかないけれど

    幼少期に心にキズを負い、大人になってからも過去のキズを背負い続けて生きていく人物が、どうしてもそのキズと折り合いをつけることができずに、煩悶している。中村文則の作品には、そんな人物が多く登場します。この本もご多分にもれず、読んでいて切なくなります。「頼むからもっと上手に生きてくれよ」とつぶやきながら読み進みました。(mogi)

    (2011年6月9日)

商品内容

要旨

27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。人間の業と希望を正面から追求し、賞賛を集めた新世代の芥川賞受賞作。著者初の短篇「蜘蛛の声」を併録。

著者紹介

中村 文則 (ナカムラ フミノリ)  
1977(昭和52)年、愛知県生れ。福島大学行政社会学部卒業。2002(平成14)年、「銃」で新潮新人賞受賞。同作は芥川賞候補にもなった。’04年、「遮光」で野間文芸新人賞受賞。’05年、「土の中の子供」で芥川賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)