
天国はまだ遠く
新潮文庫 せ−12−1
| 出版社名 | 新潮社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2006年11月 |
| ISBNコード |
978-4-10-129771-2
(4-10-129771-1) |
| 税込価格 | 572円 |
| 頁数・縦 | 183P 16cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
本書は2004年に刊行された同名作品の文庫化である。本作は著者の瀬尾さんにとって作家デビュー3冊目にあたり、この後に発表された『幸福な食卓』で吉川英治新人文学賞を受賞したのはまだ記憶に新しい。現役中学校教師の彼女が、数年前丹後の小さな学校へ赴任し、その地で生活したことが本作執筆のきっかけとなったという。この作品の舞台は海と山に囲まれた田舎であるが、車で少し走れば、街があり、そこでは都会と変わらない物を手に入れることができる。それでも、田舎に居続ける人々にはその場所に居る意味があることに主人公の千鶴は気付く。そして自分にはそれがないことも。自殺するために訪れた場所が転機となり、千鶴は自らの居場所を求めて一歩を踏み出してゆく。著者の瀬尾さんの感性が素直に反映された佳作。田舎の生活描写も的確で、小品ながらよくまとまった1冊である。(のり)
(2007年12月5日)
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商品内容
| 要旨 |
仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。 |
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