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行きずりの街

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 1994年1月
ISBNコード 978-4-10-134511-6
4-10-134511-2
税込価格 649円
頁数・縦 356P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 短大を4年生大学へと移行させることによって、動く利権、裏の処理をする理事、秘密を握られ、操り人形と化した学長や理事長。主人公が教え子を救うという一身で大きな悪の正体を暴いてゆく。展開のすばらしさ、台詞の冴え、元妻とのやりとりなどなど。息をつかせないすばらしさ。ぜひ一読のお奨め。

    (2008年8月8日)

  • 行きずりの街

    シミタツといえば知る人ぞ知るファンも多い作家だが、1991年度のこのミス第1位という過去の栄光がいまだ輝き続けているあたりが実力を示している。何がスゴイって、読めばわかるディテールにとことんこだわった描写。これは風景や心理やすべてに渡っている心憎さだ。行間のやたらと多い昨今の読み物も好みで選んでもいいが、こういったみっちりと書き込んだ文体にも是非触れてもらいたい。

    (2007年4月24日)

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商品内容

要旨

女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は失踪に自分を追放した学園が関係しているという、意外な事実を知った。十数年前の悪夢が蘇る。過去を清算すべき時が来たことを悟った男は、孤独な闘いに挑んでいった…。日本冒険小説協会大賞受賞作。

おすすめコメント

『このミス』1992年度 第1位――バブル絶頂期の乱開発によって移りゆく街を舞台に、  ひとりの男の過去との対決を描いた傑作です。    普通の男が、巨悪にも怯まぬヒーローへと目覚めていくさまが、  人々の共感を呼びました。特筆すべきは、「シミタツ節」と称される、  人生の特徴を巧みに織り込んだ独特の文章表現です。  本書のあとがきで、作家・北上次郎氏が、長文を引用した後、  次のように手放しで絶賛しています。    「こうして志水辰夫の文章を引用していると、それだけで充分  という気になってくる。他の何が必要なのか」(本書「あとがき」より)  解説文でここまで褒めちぎらせた本書の素晴らしさは、  15年経った今でも、まったく色褪せません。  バブル絶頂期の乱開発によって移りゆく街を舞台に、  ひとりの男の過去との対決を描いた傑作です。