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貧しき人びと

改版

新潮文庫 ト-1-5

出版社名 新潮社
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-10-201006-8
4-10-201006-8
税込価格 693円
頁数・縦 295P 16cm
シリーズ名 貧しき人びと

商品内容

要旨

世間から侮蔑の目で見られている小心で善良な小役人マカール・ジェーヴシキンと薄幸の乙女ワーレンカの不幸な恋の物語。往復書簡という体裁をとったこの小説は、ドストエフスキーの処女作であり、都会の吹きだまりに住む人々の孤独と屈辱を訴え、彼らの人間的自負と社会的卑屈さの心理的葛藤を描いて、「写実的ヒューマニズム」の傑作と絶賛され、文豪の名を一時に高めた作品である。

著者紹介

ドストエフスキー (ドストエフスキー)   Достоевский,Фёдор М.
1821‐1881。19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1946年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、’48年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。’61年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した
木村 浩 (キムラ ヒロシ)  
1925‐1992。東京生れ。東京外国語大学ロシア語科卒。出版社勤務の後大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)