• 本

いい子は家で

出版社名 新潮社
出版年月 2007年5月
ISBNコード 978-4-10-474102-1
4-10-474102-7
税込価格 1,540円
頁数・縦 174P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 定年後、団塊世代の悪夢??☆

    母が家庭を守り、父は不在気味、子供らがテレビと茶の間の電話の使用権を争うという、昭和的な懐かしさの風景を、年だけは食ったニートの次男が語り、時空が歪んでいく小説の構えが不気味で面白い。家庭なるものの異様さを淡々と見せ、あるいは「東京タワー」的な泣ける母恋いものへ、一発手榴弾を投げ込む。表紙の可愛いらしさに騙されてはいけないキケンな一冊である☆でも読んでね☆

    (2007年10月8日)

商品内容

要旨

女ともだちのマンションに通う次男。その靴を洗うことに執着する母。仕事をやめ「ひさしぶりに殺し合いをしようぜ」と、ゲームコントローラーを握る兄。父の耳の穴からは得体の知れないものが飛び出して―。いま、最も注目を集める気鋭が拓く、家族小説の新しい地平。

出版社
商品紹介

家庭とはつまり場所なのだ――。『四十日と四十夜のメルヘン』でデビューした気鋭が選んだ次なるテーマは「家」。待望の第2作品集。

著者紹介

青木 淳悟 (アオキ ジュンゴ)  
1979年埼玉県生まれ。早稲田大学文学部在学中の2003年、「四十日と四十夜のメルヘン」で、第35回新潮新人賞を受賞。’04年発表の第二作「クレーターのほとりで」が第18回三島由紀夫賞候補となる。上記二作を収録した初の小説集『四十日と四十夜のメルヘン』で第27回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)