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貴族とは何か ノブレス・オブリージュの光と影

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-10-603894-5
4-10-603894-3
税込価格 1,925円
頁数・縦 292P 20cm

商品内容

要旨

貴族の世界史から「高貴なるものの責務」を問い直す。不当な特権と財産を有し、豪奢で享楽的な生活を送る怠け者たち―このような負のイメージは貴族の一面を切り取ったものに過ぎない。古代ギリシャから現代イギリスまで、古今東西の貴族の歴史を丁寧に辿り、いかに貴族階級が形成され、彼らがどのような社会的役割を担い、なぜ多くの国で衰退していったのかを解き明かす。

目次

第1章 「貴族」の形成―「徳」を備えた貴族たち(古代ギリシャの貴族たち
古代ローマの貴族たち
古代中国の貴族たち)
第2章 ヨーロッパにおける貴族の興亡―中世から近代まで(中世貴族の確立
ヨーロッパ貴族の責務―戦士貴族、領主貴族、官僚貴族
ヨーロッパ貴族の特権
「徳」による統治の系譜―貴族の理想像とは
貴族が築いた文化の数々
貴族たちのたそがれ―革命のはてに)
第3章 イギリス貴族の源流と伝統―現代に生き残った貴族たち(地主貴族階級の形成
議会政貴族の柔軟な姿勢
イギリス貴族のたそがれ―大衆民主政治の時代へ
イギリス貴族院の現代的意義)
第4章 日本の「貴族」たち(華族の誕生
貴族院の光と影
現代日本に必要な「貴族」とは?)

出版社・メーカーコメント

貴族の世界史から「高貴なるものの責務」を問い直す。不当な特権と財産を有し、豪奢で享楽的な生活を送る怠け者たち――このような負のイメージは貴族の一面を切り取ったものに過ぎない。古代ギリシャから現代イギリスまで、古今東西の貴族の歴史を丁寧に辿り、いかに貴族階級が形成され、彼らがどのような社会的役割を担い、なぜ多くの国で衰退していったのかを解き明かす。

著者紹介

君塚 直隆 (キミズカ ナオタカ)  
1967年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(2018年サントリー学芸賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)