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「痴呆老人」は何を見ているか

新潮新書 248

出版社名 新潮社
出版年月 2008年1月
ISBNコード 978-4-10-610248-6
4-10-610248-X
税込価格 836円
頁数・縦 223P 18cm

商品内容

要旨

「私」とは何か?「世界」とは何か?人生の終末期を迎え、痴呆状態にある老人たちを通して見えてくる、正常と異常のあいだ。そこに介在する文化と倫理の根源的差異をとらえ、人間がどのように現実を仮構しているのかを、医学・哲学の両義からあざやかに解き明かす。「つながり」から「自立」へ―、生物として生存戦略の一大転換期におかれた現代日本人の危うさを浮き彫りにする画期的論考。

目次

第1章 わたしと認知症
第2章 「痴呆」と文化差
第3章 コミュニケーションという方法論
第4章 環境と認識をめぐって
第5章 「私」とは何か
第6章 「私」の人格
第7章 現代の社会と生存戦略
最終章 日本人の「私」

著者紹介

大井 玄 (オオイ ゲン)  
1935(昭和10)年京都府生まれ。東京大学医学部卒業後、ハーバード大学大学院修了。東大医学部教授などを経て、国立環境研究所所長を務める。臨床医としての立場から、終末期医療全般に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)